嫌な音がしてお兄ちゃんあたしに向かって倒れて来た。 『お、俺は知らないからな!!』 そう言って男の人は逃げてった。 あたしがお兄ちゃんの背中を触ると真っ赤な物が手に付いた。 『悟、お前血が…』 『響くんなに言ってるの?』 え?これって血なの?たくさん出てるよ?こんなに出たら死んじゃうんじゃないの?ねぇ… 『華澄!なにボーッとしてんだよ。