「……それって、刑事事件じゃないか?」 「まぁ、うん。よく考えてみればそうだな」 「……何が民事介入できないだよ。覚えたての単語でも使いたいのか?」 「ヒデェ!!そんなんじゃないやい!!」 恵一が叫ぶ。 紘哉が迷惑そうに方耳を塞ぐ。 後ろの席で羽兎が笑う。 些か緊張感の無い覆面パトカーは、新井家に向かって走っていった。