地味に凹む恵一をよそに、羽兎が質問をした。
「みどりさん。突然ですけど、昨日の10時くらいから何してました?」
「え?ここでずっとテレビを見てたわよ。それがどうかしたの?」
みどりが訝しげに羽兎を見てくる。
彼女は誤魔化すように小さく笑った。
「いやね、最近この歳になるとテレビ見ながらうとうとしちゃうのよ」
「はぁ……」
「気が付いたら次のクイズになってる。ドラマの美知子と姑が喧嘩してる。そんなこと沢山あるの」
「……」
話し好きのみどりには適わない。
げんなりとする羽兎に気付いたのか、あら嫌だと言わんばかりに手を振った。



