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外に出て、二人を見送る。
サワサワと風が吹き、皆の髪を揺らした。
パトカーに乗せられる両親を、子供三人は静かに見つめていた。
「何でこうなっちゃったのかな……」
隆宏がボソリと呟く。
羽兎は、何も言わずに彼の肩を叩いた。
「君はどう思う?これって、防げる事件じゃなかったのかな?」
「分からないです……少なくとも、イチゴのセールスマンが現れる前までは、順風満帆だったんじゃないでしょうか」
「そっか。それじゃあ、両親を恨むことはできないね」
一家を丸々崩壊させるような威力を持っている白い薬。
それを持ち込んだ黒蜜会の魂胆が、全く理解できない。



