彼女の隠していた真実に、誰もが絶句した。
紘子は真摯な目で父親を見る。
「どうしてこうなっちゃったの?もっとお金が欲しかったの?」
「……」
「今までのままでよかったのに……何で?何でこんなことしたのさ!」
紘子の声は、今にも泣きそうに震えていた。
直視することが辛かったのか、信夫は彼女から目を逸らす。
「……ケイちゃん」
みどりに呼び掛けられ、恵一がハッとしたように顔を上げる。
彼女は柔らかく微笑んだ。
「行きましょう。私達に、反論する術は残ってないわ」
「……」
恵一が困ったように紘哉を見る。
紘哉は何も言わずに、彼を見ただけだった。
「署まで……ご同行を願います」
「……ああ」
最後の最後で信夫が頷き、その場は終息した。



