あの会話から約30分後。 後ろには山。 自然に囲まれたところに新井家はあった。 豪邸ではないが、そこそこ大きさを誇る家。 車から降りた紘哉は目を細め、家を見上げながら呟く。 「……日本って、潜入捜査とか囮捜査って禁止だよな?」 「まあまあ。それがちょっとワケありでね」 恵一がトランクから荷物を下ろし、返事をする。 羽兎も車から降り、紘哉の隣に立った。 「何かね、ここに住む新井さん家の娘さんと花形さんが、どうやら幼なじみらしいよ」 「……」