午後の授業も終わり、放課後。


『やっと明日から3連休だな』

恭哉が嬉しそうに伸びをした。


相変わらず私は恭哉と登下校を共にしている。

友達や他の女の子から遊びに誘われることも、やっぱりあるみたいだけど、ほぼ毎日私と一緒にいてくれる。





恭哉の隣には本当に気を遣わないでいられる。

すごく居心地が良い。

小さい頃から一緒だからかな。




でもその度に私の中には

"これからもずっと隣にいたい・いてほしい"

"こんな関係ダメ…。
恭哉を苦しめることしか出来ない"

矛盾した2つの気持ちが生まれ、衝突し合う。


私はどうすればいいのかな…




『そーいえばさ。
李羽は連休どうすんの?』

私と歩幅を合わせながら恭哉は歩いてくれる。


「日曜は由愛と遊びに行くの。それ以外は特にないかな」

『お、よかったじゃん!!
李羽もようやく女子っぽい休みの過ごし方するんだ』

からかうようにニヤッと笑う恭哉。

「女子っぽいって…ひどい!!私、元々女だもん!!」

バシッと恭哉の腕を叩く。



ほら。
こうやって、ふざけ合えるのがすごく嬉しい。

矛盾した感情も中々消えてくれないんだ。


一体どちらの想いが消えれば、私はあなたを傷付けずに済むんだろう?