シュウの後についていくこと数分。あたし達は公園についた。


あたしにとっては見慣れた景色。いつも蒼と来ていたあの公園。

ここに来る時は、必ず隣にいるのは蒼だったのに…




あれ以来、蒼とは一度も会ってはいないけど、時々メールするようになった。

あたしは未だに援交をやめられずにいる。


蒼、今何してるんだろう?




『ここら辺でいっか』

シュウがミノリをベンチに座らせる。

この前とは違い、ペンキが新しく塗り直されていた。



『お外さむいぃ〜…』

あんたはいくつだ?と思うようなことを口にし、ダダをこねるミノリ。


「あんた本当に大丈夫?
一体何があったのよ。男がどうかしたの?」

隣に腰を下ろしながら聞いてみる。

ミノリはボーッと、ただ前を見つめているだけ。



酔っているから真っ赤に染まった頬。

近くでよく見ると、何かにひっかかれたような、細い痕がついていた。



『なんつってたっけな…なんか彼女が割り込んできて、どうのこうのって』

シュウが顎に手を添えながら言った。


『そうなの!!
今更彼女面しやんでよぉ!!』

シュウの言葉に反応するように、いきなりミノリが大声を出した。