私は、茜。最近、自分がおかしいんだ。
前は涼希の事で彩夏や恋歌に
いじられてもう嫌になってた。
だって、そんな事絶対ないのに。
自分でわかってるのに、期待している自分がいる。
涼希と他の女子の噂を聞くのもいやだ。
他の女子と仲良くしてるのを見るのもやだ。
あんなに嫌だったのに…。
そんな事を思ってた時。久しぶりに、
涼希と話す機会がやってきちゃったんだ。

ある日の体育の時間。
私は、彩夏と話をしていた。いつものように楽しくね。
その近くには涼希達もいた。
先生が話を始めた。涼希達は話続けてたけどね。
私達は指示を聞き、次の行動に移ろうとした時。

「あかねー!」

(ドキッ!)
振り返ると涼希が私を呼んでいた。
すると、
「ねー。今、先生なんて言ってた??聞いてなかったw」
「ん?なんか、あっちに移動しろって~w」
「マジ?ありがと。」
「うん。」
他愛もない会話だった。
でも、私の鼓動は半端なくすごいことになっていた。
涼希に聞こえてそうで恥ずかしかった。
顔、赤かったかな?

ちょっと待って。私、なんでこんなにドキドキしてるんだろ。
なんで?なんでなの?




やっぱり。やっぱり、今までのあの気持ち。
涼希の事、好きなんだ。

だから、いじられても冷やかされても嫌じゃなかった。
むしろ、嬉しかったんだ。
そうだったんだ。



この日。私は、気付いてしまった。自分の気持ちに。
気づかなければよかったかな?