悩んで考えるだけで、なんにも2人にできない私。
～ポロン、ポロン♪～
そんなことを考えているうちに、メールがきた。
To,恋歌
ありがとう。
でも、俺。二人の仲を引き裂きたくない。
だから、俺…。あきらめる。
恋歌、今までありがとう。
…。やっぱりね。こうなると思った。
誰かが悪いんじゃない。
私の目からは、何か熱いものが流れていた。
何がいけなかった？
何をしていたら、こんなこと起きてなかった？
何をしていたら…救えた？
きっと、答えは、出てこない。
だって誰も悪くないんだもん。
きっと。人の感情は何をしていても変わらない。
人の感情は、人がどうにかできるものじゃない。
人の感情には、人には、運命というものがあるから。
私は、これ以上涼希を慰めることも意見を言うことも
なにもできなかった。
きっと、涼希はなにを言っても効かないと思う。
アイツは、そーゆー奴だから。
…私は、この事を恋歌に伝えるという大切な役割が
残っている。
それがキツかった。
きっと彩夏は自分の気持ちを押し殺して平気な顔して、
「これでよかったんだよ。」なんて言うだろう。
想像するだけで、見苦しい。
私は、もうこれ以上、
みんなが苦しむ姿見たくなかったのに。
…このときの私は、知らなかった。
これ以上の苦しみが待っているなんて。
