でも、やるしかない。
だから、私は涼希にメールした。

To.涼希

よ!突然ですが、報告。
茜、涼希の事好きなんだって。
だから、
彩夏が「辛い」ってずっと言われたり、
「譲って」って、「諦めて。」
って、言われてるんだ(/_;)/~~

送信ボタン…押せなかった。
押せないまま、5分が経ってしまった。
考えているうちに、うとうとしてしまった。
その瞬間!

「……………?あー!!!!」
部屋中にあたしの声が響いた。
きっと、下の階でママが驚いていることだろう。
あー…。やってしまった。押してしまった。
はぁ…なんてことを…。

「恋歌ー?なにしたの?」
「…う、うん?なんでもない。虫がいただけ(笑)」
ママが驚いて階段の下から聞いてきた。
必死で誤魔化したけど(笑)

~ポロン、ポロン♪~

そんな事をしていると返信が返ってきた。

To,恋歌

それ、本当?
俺があの二人の仲を引き裂いてるの?


…見ていて苦しかった。
自分のせいで好きな人が苦しんでるのを見てるのって
辛いよね?苦しいよね?
わかるよ?それ、今の私の気持ち。
だって、私が今、涼希に教えて苦しめてる…。
それは、死ぬほど辛いことだよね?
今の涼希の気持ち、痛み、知ってるよ?
知ってるのに、なにもしてあげられなくてごめんね。
本当にごめんね。


To,涼希

本当のことだよ。
でも、涼希が悪いんじゃない。


私にはそんなことを言うことしかできなかった。
なにもできないことが悔しくて仕方がなかった。