事は順調に進んでいた。
このまま行けば、二人が幸せになれる。
二人とも一番大切な人だから、
二人に幸せになってほしい。
そう思ってたのに。
そんな願いさえも叶わなくなるなんて。


~ピピピピッピピピピッ♪~

次の日の朝。
珍しく気持ちよく、目が覚めた。
悩みの種が解決したからか
すごく爽やかな気持ちだった。

その日は、明るい恋歌でいた。
(いつもの恋歌)でいられた。


その日の帰り道。
いつものように彩夏と茜と帰った。
私は、彩夏に許可をとってあの事を茜の前で言うことにしていた。

恋「あのねー?涼希。彩夏の事すきだってよー(笑)」
彩「え?嘘つけー。」
茜「…。」
茜「あのさ、2人に言いたい事がある。」
彩「なにしたの?急に!」
恋「だから(笑)なにした?」
茜「あたし…。涼希が好きなんだ…」
恋・彩「…え?」
茜「最初はちがかったの。でも、冷やかされてるうちに好  きになっちゃってて…。
彩「そうなんだ。大丈夫。うち、涼希の事好きじゃないから!」
茜「本当?」
彩「…うん。」



あーだこーだ喋っているうちに茜との分かれ道についた。
別れを告げて二人だけの話に彩夏とはいる。



恋「彩夏、なにいってんの?ちょっとー!」
彩「あーゆー、しかないじゃん。」
恋「でも…。」
彩「大丈夫だよ?そのうち、ちゃんと言うから。」
恋「それならいいけど…。」

見ててあり得ないくらい可哀想だった。あんなに元気だった彩夏のテンションが、一気に下がっていた。



これ以上彩夏を苦しめる事が立て続けに起こるなんて
考えてもいなかった。