ケータイでメールを作成する。
To,涼希
ちょっとー!(笑)
超ビックニュース!
涼希、死んじゃうかも。(笑)
聞きたい??
こんなメールを作ってみた。
こんな、明るい感じな文面だけど、私の心の中は正反対。
ものすごく複雑な感情。
文章にできないくらいの。
~ポロン、ポロン♪~
メールが返ってきた。
To,恋歌
なんだよ(笑)
死ぬわけねぇだろ(笑)
聞きたい。
こんな、三行だけの文章が、私に重くのし掛かり
心に突き刺さる。
To,涼希
まぢで死ぬよ(笑)?
彩夏、涼希の事すきだってよー(笑)
自分で打ちながら泣きそうだった。今までのことが全部絡まりだした。
私は、応援しなきゃいけない立場なのに、好きになっちゃって。でも、なによりも悔しかったのは、
一番大切で一番大好きな友達を応援できないことだった。
~ポロン、ポロン♪~
次に来たメールは、私をもっと、痛め付けるものだった。
To,恋歌
それ本当!?
まじ?
ヤバイ。死んじゃうわ(≧∀≦)
…。可愛すぎるだろ(笑)。
このメールでアイツの顔まで、あの照れた可愛い顔まで想像できてしまったから、本当に辛かった。
可愛い顔にキュンキュンする気持ちとそれは、違う子に向けられたものだという屈辱感に襲われていた。
アイツに好かれる彩夏が羨ましくて仕方がなかった。