次の日。
私は「ごめん。」という気持ちと「好きだ。」という
気持ちが絡まり合っていた。
そんな重荷を抱えながら私は、一日を過ごした。
別に、風景も騒がしい教室も友達もいつもと同じだった。

いつもと変わらなかった。




~放課後~
知らないうちに、もう放課後になっていた。
ボーッと考えているうちに時間が流れていたのだ。

「恋歌ー!」
ふと、教室の入り口を見ると、そこにいたのは
彩夏と茜だった。
「恋歌帰ろー。」
「はやくー(笑)」
「うん!」
私は、元気よく答えた。
私は、さっさと帰る準備を済ませ、教室を出た。

今日の三人の話題は、好きな芸能人の話だ。
「マジさぁ韓国人の女の子って可愛いよね♪」
「だからー。韓国人に生まれたかった(笑)」

最近のK-P0Pの話だ。みんなは、韓国人のアイドルに
キャーキャー言ってるが、私は日本のアイドルとか日本の
男子の方が好きだから、話は聞いているだけだ。


「じゃ、明日ね~」
「うん。明日~」
「バイバイ~」

そんな事を考えているうちに茜との分かれ道についた。
こっからは彩夏とふたりきり。

「あのさ、恋歌。頼み事の話なんだけど…。」
最初に口を開いたのは彩夏だった。
「ぅん…。」
「やっぱり、あたし、涼希の事好きなんだ!だから、涼希に私が好きって言ってた事を伝えてほしいの。」
「え!?」
「私から告白するのは、ちょっと…。だから伝えるだけでいいの。お願い!」
「別にいいけど…。」
(いい分けねーだろ。なに言っちゃってんだよ、自分。)
そう思った時には遅かった。
一気に彩夏の表情が明るくなっていた。


仕方がない。彩夏の頼みだもん。
今日の夜なら、アイツ、
塾じゃないしメールしてみよう…。