私は、彩夏。
さっき、恋歌に頼みたいことあるって伝えたばかり。
そう。やっと自分の気持ちが整理できたのだった。

私は、涼希と小学校6年生まで同じクラスだった。
(今年、離れちゃったけど…。)
私は、ずっとずーと、涼希を尊敬していた。
だってアイツは、みんなから頼りにされていて、
みんなから好かれていて…すごいなって思ってた。
だから、(この人は偉い人なんだ。)っていう思いがあって
話すときいつも緊張していた。

周りが言うには「顔が真っ赤で、めっちゃ笑ってて
照れてるみたいで、好きなのかな?ってみえる。」

自分では、そうなってるなんて思いもしてない。
「だって、緊張しているだけだし。確かに尊敬はしてるけど好きとかそーゆーんじゃない。」そう思ってた。
周りからは「好きなんじゃね?」という目でみられ、
噂は、半端なく流れてた。

でも、涼希はそんなこと気にせずに話しかけてくれた。
そうゆう優しいところも、尊敬していた。



…そんな思いは、つい最近までずっと同じだった。

そんな時見ちゃったのが、あの恋歌と涼希なメール。
間違って開いちゃったんだけど、あんな内容だなんて思ってもいないかったから、
「大丈夫。謝れば大丈夫でしょ。」
そんな軽い気持ちで、内容を読んでしまった。
「俺、彩夏が好きだ。」
(え!?嘘でしょ?だってアイツがそんなわけ…。)
何回も読み直した。でも、何回読んでも内容は同じ。


頭が真っ白だったが、その混乱は、徐々に叫びたいくらい
泣きたいくらい嬉しい気持ちに変わっていっていた。

だって、あんなに尊敬していたあの人だよ?
あの人に好かれて嬉しくないワケがない。

だから、私決めた。
恋歌には、悪いことしちゃったけど恋歌なら、
わかって頼み事をきいてくれるはず。
だから、恋歌に本当の事を聞いて頼む。


なにを頼むかって?それはねー。
恋歌に言うまでナ・イ・ショ(笑)