まさかの出来事を打ち明けられた次の日の朝。


~ピピピピッピピピピッ~


目覚ましの音だ。気が付くと朝だった。
どうやら悩んでいるうちに寝てしまったようだ。
その朝は、やけに空が明るかったような気がした。

その後、恋歌はいつものように出かける準備をして、
いつものように家を出た。

「だよねーww」
「でさぁ…。」
「お前、バカじゃねーw」
「マジでーww」
「勉強めんどっww」

いつものように騒がしい教室。
でも、今日は、全然耳に入ってこなかった。


あっという間に時間が過ぎ、お昼の時間が来た。
私は、いつも茜と彩夏と食べている。
だから、この日も二人が呼びに来てくれた。

「恋歌ー、昼食べょー!」
元気な茜の声。
「はやくー!お腹すいたー。」
彩夏のいつもの声だ。
「うん!」
私は、元気に返事をした。


三人で楽しく会話しながらご飯を食べ終わった時。
「恋歌。後で頼みたいことある。」
「…うん。」
私は、不安だった。
だって、どうせ、昨日の事だ。
そこで、「涼希が間接的にフラれたらどうしよう。」とか
「涼希、傷付かないかな。」とか…。
申し訳ない気持ちと不安と後悔の気持ちで
いっぱいだった。


~キーンコーンカーンコーン…♪~
ついに6時限目も、終わってしまった。
もちろん、授業なんか頭に入ってくるわけはなく、
ただでさえバカなのに
右耳から入ってきて左耳に抜けていくのだった。