夏が終わるという頃。
肌寒くなり始めた夜。

私は前の涼希とのメールの事を考えていた。
やっぱり、気になってメールしてみた。

「涼希ー。もう少しっていつまでだよー?」


~ポロン、ポロン♪~
返信がきた。
「その事なんだけど…。誰にも言わない?」
「うん。約束!絶対に言わない。」
私は即答した。

「そうか。俺の好きなやつ。彩夏なんだ。」
(えーーーー!!?)頭の中が真っ白になった。
「そうなんだ。」
私は返す言葉がなかった。
「助言してよー 。」
(え。)混乱している頭の中から絞り出した言葉は、
「頑張ってね!」
だった。



それから毎日。
どうしたら振り向いてくれるか。
どうしたらクラスが違う彩夏と接点がもてるか。
どうしたら話せるか。
今の気持ち。
彩夏の涼希に対する想い。
例えば、「涼希って良いやつだよね?」と彩夏がいっていれば、「良いやつだよね?」って言ってたよ。
と伝えたり、出来ること、わかることは全部伝えた。