AOに続いて、推薦の結果も結局だめだった。


入退院の繰り返しで面接の練習も、小論文を書く時間も少なかった。


なんていうのは半分言い訳で、自分に実力がなかったのも事実。



結局私は体の負担を覚悟で一般受験をすることに決めた。


本当だったら、推薦もだめだったら一年間治療に専念して体をちゃんと治してから再受験しようと思ってた。


入院しながら浪人して・・・


だけどそんな考えはいつの間にかなくなっていた。


やっぱりちゃんと在学中に大学に合格して先生に恩返ししたかったから。



私が先生にしてあげられることってそれくらいしかなかったんだ。


その時は後悔するかもしれないって心のどこかで思っていたけど、今もしあのときの自分に会えるとしたら言ってあげたい。


あなたは間違ってないよって。



そう思えるのも、きっといろんな人に支えられてきたからだと思う。



とにかくあのときの私は自分のことよりも自分の存在が、自分がここにいてお荷物だけの存在じゃないってことが証明できるものを探してたんだ。



だけど、自分の決断は決して容易なことじゃなかった。



私は受験まで薬の投与をやめたんだ。


治療を拒否して、受験まで体が持つかどうか自分との賭けをした。



もちろん周りは反対したし、自分でも馬鹿なことしてるって思ってた。


だけど、私は自信があった。



自分に負けない自信。


最後まで走りぬく自信。