「秋人は昔からお前のことが好きだったんだよ。」



結稀はソファーに私を座らせ、話し始めた。



「えっ・・・。」



「お前は鈍いから絶対気づいてないと思ってたけど、少なくともお前が小学校に上がるころから。」



「もう八年も前のことじゃない。」




「秋人はクールだから。」



それを聞いて、私はさっき秋人に言ったことを思い出した。



結稀の言ってることが本当なら、私は最低なことを言った。




だけど、私の中でどうしても秋人を許せなかったから「これでいいんだ。」と思う気持ちもあった。





本当はそんなことして傷つくのは樹里なのに。




あの頃の私はそうすることが樹里の幸せだと思っていた。



そして、しばらくして樹里は引っ越すからと言って秋人に告白した。




秋人は私との約束どおり樹里と付き合うことを選択した。





・・・と同時になぜか咲と柚也兄ちゃんも付き合うことになったと咲から聞いた。