「―やっぱり俺、華菜が好きだ」

誰に言うわけでもなくて…

………むしろ、“自分自身”に、

そう言い聞かせてるような…
そんな言い方で、
瑠樹はそう呟いた。





―――いくら血をすすっても、
おさまらなかった喉の乾きが。



今は…


華菜の血を舐めてからは、


“乾き”を感じていない。



―――その事実が、

今の言葉に嘘偽りはないという、

何よりの証拠―…。