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「あ、ぁりがと///////」

「…………」

「//////」

「な、何だよ、急に。何企んでん
だよ」

予想だにしていなかった、
華菜の一言に瑠樹は思わず、
心にもないことを
言ってしまった。


「…なっ!?何にも企んでないし!!
人がせっかく、素直になってるの
に!!」

急に素直になって…なおかつ、
礼を言ってくる華菜に瑠樹は、
動揺と同時に、
愛しさを感じていた。


―そして同時に、
それを顔には絶対に出すまいと、
必死だった。



―――もちろんそんなこと、
当の本人、華菜は
知る由もなかったが―…。


*