「華菜に投げ出されて、その拍子
に、角に腰ぶつけた」
「痛そうね」
そう言いつつも、
こちらもまた、
葉菜は内心楽しんでいた。
「こんなくらいすぐ治るから、別
に?…つか、なんで俺、華菜に怒
られたんだよ…。本当のこと言っ
ただけなんだけど……」
「……………」
瑠樹は心底不可解そうだが、
葉菜にはわかっていた。
会話の内容までは、
もちろんわかるはずはないが、
なぜ華菜が怒ったのか…は、
おおよその検討がついていた。
………というか、
瑠樹が華菜を怒らせるのは
いつも、“これ”だからだ。
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