「……別に。華菜には関係ねぇだ
ろ。殺さねぇように加減してる。
それに、ちゃんと記憶も消してる
だろ」

「………うん。そう…だね」

あたしには関係ない、か…。





「………ね、ルキ…」

「今度はなんだよ」

「…………ううん。なんでもない
よ。明日、英語のテストあるから
ね。勉強しなきゃダメだよ?」

「わかってる」

「…うん。じゃ、また明日ね」

「ん。おやすみ」

「おやすみ〜」

クシャクシャッとあたしの頭を
撫でてから、
向かいに建つ自分の家に
入って行くルキ。