「気をつけてねー。いってらっしゃーい」



おかーさんに見送られて、ハル兄の車に乗って出発。


運転席にちらっと視線を送ってみれば。



「出た! メガネ!」


「またか。前にもメガネに反応したよな。そんなに好きなのか?」


「いや……。メガネが好きっていうんじゃなくて、メガネをかけてるハル兄が好きなのっ」


「は?」


「あ……」



うっかり本音が……。