「眞緒ちゃんみたいな子、初めてだなぁ、オレ」 ――ぽんぽん。 頭の上に降りてきた手のひら。 「気をつけて帰りなよ?」 「あ、は、はい」 戸惑うあたしに声をかけた先輩は、 二次会参加メンバーの群れに混じっていった。 その姿をぼんやりと見送って、駅に向かう。 お酒のせいなのか、なんなのか。 電車の窓に映る自分のほっぺが、ほんのり赤い。 「村瀬先輩、か……」 ぽつりと漏れた名前に自分でびっくりして、赤いほっぺをぺちぺちと叩いた。