「眞緒ちゃんは次のお店に行かないの? カラオケって誰かが言ってたけど」 「うん。あたしは帰る」 「えー、行こうよ~」 「もうこんな時間だしさ、行ってもすぐに帰ることになっちゃうと思うんだよね。終電がなくなると恐いから」 「そっかー」 一次会はそろそろお開きだ。 幹事らしき先輩男子が、二次会に参加する人を確認している。 「頑張ってね、菜月ちゃん」 「うん!」