「こ、今夜、サークルの飲み会があるじゃないですか」
「うん。あるね。参加する人?」
「はい。集合時間まで暇になっちゃったから、敷地内を見て歩こうかと思って」
「探検してたら、迷子になっちゃったと」
笑われて、こくんとうなずくと、目の前に手のひらが差し出された。
「どこに行きたいの?」
「あ、えっと、生協に……」
「じゃ、一緒に行こう。オレもちょうど、そこに行くとこだったから」
「え? あ、あの」
「お尻汚れるから。そんなことに座ってると」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…