「やっ! ぎゃ! うひゃひゃっ……」



どんなに悶えても、力強い腕に抱え込まれて離れらない。


でも。



「やめてよっ、もうっ!」



とか言いながら、全然イヤがっていない自分がいる。



だって、ハル兄とじゃれ合えるのが楽しいし嬉しいし。



――それに。



くすぐっているはずの指が……だんだん甘くなってきたから。



「……っ……」



腰とか、お尻とか、太ももとかを……探るように触れられて。


あたしの口からはもう……、くすぐったさとは別の吐息が漏れていた。