部屋に入ると、そのままベッドの上に優しく寝かされた。 すぐに覆いかぶさるようにして、ハル兄の両腕があたしを包み込む。 見つめ合う間もなく、 深く、探るようなキスを繰り返されて、頭の中が真っ白になっていく。 長いキスのあとで唇がちゅっと離れると、 ぼんやりと目を開けたあたしに小さく笑ったハル兄の手が、あたしの髪をゆっくりと撫でた。