「うーん、確かに身長は全然変わってないな」 そんなことを言いながら、あたしの頭に手をかざすハル兄。 「そ、そんな短期間で変わるわけないしっ。っていうか、たぶんもう変わんないしっ」 「そっか。それもそうだな」 愉快そうに笑顔を返したハル兄は、伸ばしたその腕であたしを引き込んだ。 「じゃあ……胸は?」 「……へ?」 「大きくなったかなぁって」 「……///」 あたしを包む腕に、ぎゅっと力が込められる。