Tシャツのすそをぎゅっと引っ張りながらリビングに出て行くと、


先にお風呂からあがっていたハル兄は、ソファに腰かけてビールを飲んでいた。



ご飯の時は甘いシャンメリーだけだったから、大人のハル兄には物足りなかったのかも。



そんなことも考えつつ、そっと声をかける。



「あ、上がりました……。お風呂、ありがと」



気づいたハル兄が、うんとうなずいて手招きをする。



その隣に腰を……と思いながら中途半端な体勢で固まるあたし。


……こ、これ以上かがむと……お尻が……見える。