「ハル兄、面白い」 「は? 面白い?」 「飾りって」 「飾りは飾りだろ」 「モチーフとか言ってよ」 「……」 「面白い、ハル兄」 「年上をからかうんじゃない」 「うん、ごめん」 このヤローと抱き締め直したオレの腕に、温かい滴が降ってきた。