オネエ占い師の誕生会のあの夜、
寝相の悪い唯衣ちゃんの服を直しに寝室に入った眞緒を置いて、
外の廊下に出たオレと流川君は何気ない世間話をしていた。
「疲れたでしょう? 仕事終わってからこんなパーティじゃ」
「はは、まあ。てか、オネエの扱い上手いよね」
「ああ見えてあいつら、ちゃんと距離感測ってるから。
無理なことは無理って分かっててやってることなんで、テキトーに合わせてかまってやればいいんですよ。
それで喜んでるなら多少の我慢も仕方ないっていうか。
Mな生き物だから、いじめるくらいがちょうどいいんです」
「へぇ……」


