甘い××の、その後に。 love you,baby☆



緊張しているのか、慌てているのか、


箱の包みを開く眞緒の手がわずかに震えている。



両手を添えて手伝ってやると、


出てきたものに一瞬息を飲んだ眞緒は、驚いた顔でオレに振り向いた。



「ハル兄……これ……」


「うん。シルバーリング」


「あ、あたしに?」


「当たり前だろ? お前の誕生日なんだから」


「わ……わぁ……どうしよう……嬉しい……」



指先でそっとつまんだ指輪を、眞緒はじっと眺めている。


後ろからそれを取り上げたオレは、


細い指を取って、薬指にそっとはめ込んだ。