ふたりきりの夕食を、時間をかけ、ゆっくりと味わった。 眞緒の頬は終始ハムスターのように膨らんでいて、 そんな顔を眺めているだけで、オレの心は幸福に満たされていく。 「ふー、もうお腹いっぱい。限界~」 「腹までハムスターのほっぺになってるな」 ソファに寄りかかった眞緒の腹は、絵に描いたようにぽこんと出っ張っている。 そこをからかって撫でつけてやると、 「わっ、恥ずかしいからヤメてっ///」 大慌てで背中を向けた姿に笑いながら、 オレはその体を後ろから包み込んだ。