「これから先は、部屋で個人的に教えるようなことはしないから。お前を不安にさせるようなことは、しない」 「ハル兄……」 「約束する」 「うん……。あたしも、もっとしっかりする。肝心な時にちゃんと、電話に出るようにする。あと、急に押しかけたりしないようにする」 「……ふ」 へへへ……と笑い返す顔に、今まで抑え込んできた愛しさが一気に込み上げてきた。 思っていたよりもずっと、 オレはこの小さな恋人に惚れていたらしい。