「眞緒ちゃん、今夜の飲み会、参加だったよね?」 「うん」 午後の授業中、 隣の席から耳打ちしてきたのは、入学式に知り合った同じ学科の菜月(ナツキ)ちゃんだ。 「村瀬先輩ってさ、どんな感じの子がタイプなんだと思う? やっぱり海の似あう健康的な女の子かな? っていうことは、元気な格好していった方がいいかな~」 心はすっかり夜の飲み会に……というより、村瀬先輩に占領されているらしい。