「食べちゃうのもったいないね」 ワクワクと写真を撮りだした眞緒。 「上手に撮っとけよ」 オレは何食わぬ顔を装い、シャンメリーをぽんと開けた。 「乾杯っ」 モリモリと食べ始めた眞緒の目に、薄っすらと涙が浮かんでいる。 「どした? 辛いものでもあったか?」 「ううん。嬉しくて」 ぎゅっとまぶたをこすって、 「おばさんと、おかーさんと、オネエと。そしてハル兄と。 みんなからの想いがいっぱい込められた食卓だなぁって思ったらホントに嬉しくて」 泣き笑いの顔で、手当たり次第に口へと運んでいる。