――コトコトコト…… 会話の消えた部屋の中に、湯気の立つ鍋の音だけが響く。 静かにスープをかき混ぜながら、 眞緒が見つかっただけでも良かったと、しみじみと思わされた。 こいつが事故や事件に巻き込まれでもしていたら……いったいオレはどうなっていたのか。 東京の街にひとりで出してしまったあの夜もそうだ。 オネエとその仲間たちが保護してくれたから良かったものの、 もしも見つからなかったら……と考えると、今さらながらぞっとする。