その理由は、眞緒と村瀬の会話だ。 あれを聞いていなかったら、 それこそ怒りにまかせてそのまま東京にとんぼ帰りしていただろうと思う。 「腹、減ってるよな」 「……え?」 「もう少しかかるけど待てるか?」 「……うん」 「ん」 あえて重い空気を作ることもない。 話を変えたオレは、眞緒が話せるようになるまで待つことにした。