近道を選ぶとすれば、裏通りを来るだろう。
どっちにしろ、車では探しにくい。
半分走っているような速足で、
けれど注意深く辺りを見渡しながら薄暗い裏通りを急ぐ。
……が、横道から商店街アーケードにたどり着いても、眞緒の姿は見つからなかった。
「どこにいんだよ……」
何度電話をかけても、留守電に切り替わってしまう。
秋の夜だというのに、オレの額と背中には汗がにじんでいた。
「……やっぱりバスか?」
乗り込む前に何かあったのか。
駅周辺を探してみようとアーケードの赤レンガを蹴って走り出すと、
横目にオネエ占い師を発見した。


