『今日さ、眞緒ちゃんの誕生日よ?』 「……ああ、分かってるよ。で?」 『で? じゃないでしょ? どうなの最近。眞緒ちゃんとは』 「どうって……」 入れかけたコーヒーを持つ手が一瞬止まる。 「何でそんなこと聞くんだよ」 『昨日ね、万里子から電話がきたのよ、あたしに』 「万里子? ああ、おばさんか」 『眞緒ちゃんね、夏休みに陽斗のところから帰ってきてからずっと元気がないんだって』 「……」