「ま、とりあえず占ってもらってから帰ろっかな。イイ結果が出たらすごいよね。


そしたら遠慮なく今後も眞緒ちゃんにアタックするから。何度でも告白するよ、眞緒ちゃんを見習って」


「え?」


「次こそ、本当のキスが出来るように」


「あ、せ、先輩っ」



ハル兄の腕がぴくっと動いたのが分かって焦るあたし。



「じゃ、またね、眞緒ちゃん。誕生日、ホントにおめでと」



くすくす。


イタズラな笑顔で手を振った先輩は、もと来た道を戻っていった。