「でも、安心したっていうか何ていうか」 「……?」 「後ろ、知ってる人? つーか、そうだよな」 「???」 首をかしげるあたしの肩をつかんで、そのままくるっと後ろを向かされる。 「……え……?」 およそ1メートル先、あたしの目の中に飛び込んできたのは、 「……な、んで……?」 腕を組んで口を結んで立っている、ハル兄の姿だった。