ハル兄に、必死に恋していた時のことを思い出す。 会いたくて、触れたくて、我を忘れて新幹線に飛び乗って。 死に物狂いで勉強して、支えてもらいながら合格出来て。 2回も……告白して。 お日様みたいな笑顔で「よくできました」ってほめられて、それだけで全てが報われて。 ――本当に、本当に大好きな人。 今度こそ振られるかもしれないけれど……それでも。 この想いをもう一度ちゃんと伝えない限り、後悔することになる。