「ここのオネエ占い師がすごいって聞いたからさ。ちょっと占ってもらおうかなって思って来てみたんだ」 「そ、そうなんですか……って、先輩も占いとか興味あるんですか?」 「うーん、特にそういうわけじゃないんだけど。何か抱えてると、誰かにアドバイスしてもらいたくはなるよね」 ふっと笑った先輩は、 「で、眞緒ちゃんは何を占ってもらってたの?」 「あ、あたしは今日誕生日で……その、」 「え? 眞緒ちゃん、今日誕生日なの?」 「は、はい。そうなんです」