「……そう言えばアンタ、プレゼントってさ、」 そう言い掛けたオネエが顔を持ち上げた時。 ――ぽんぽん。 後ろから、ふいに肩を叩かれた。 「眞緒ちゃん?」 聞き覚えのある声に振り向くと、 「あ、やっぱり眞緒ちゃんだ。なに占ってもらってんの?」 「あ……」 なぜか村瀬先輩が立っていてびっくりする。 「せ、先輩……どうしたんですか?」