「……心配にもなるだろ? 一人で帰したあの日から離れてるんだから」 耳元で、低くて柔らかい声がする。 「今日は笑えてるかとか、泣いてないかとか、毎日気になってるよ」 こうやって、こんなに近い位置でハル兄の声を聞くのはあの夜以来で。 その息と、言葉の温かさにきゅんとなる。 「……あたしもね……毎日ハル兄のこと想ってるよ」 回されている腕をぎゅっとつかんで、少しだけ振り向いて、ハル兄を見上げた。 「何してるかな。元気かな。会いたいな……って」