「あの日のハル兄ね、やっぱりちょっと不機嫌な感じだったんだ。あたしが帰る時もね、いつもの態度と違ってたし。 きっとさ、コイツとはやっぱり無理だって思われたんだよ。ハル兄にとってあたしは妹以上にはなれないんだよ」 「あっそ」 そっけない返事をしたオネエは、 椅子にふんぞり返ってあたしに鋭い視線を投げつけた。 「今言ったこと全部、アンタが勝手にそう思ってるだけじゃないのよ」 「……そうだけど、」 「アンタさ、アタシの占い、忘れたわけ?」 「……? 何?」