「お互いに話し合ったわけでもないのに、何でダメなんて決められるのよ」 「これが自然消滅ってやつなのかなって思って……」 「アンタがそんなことを言うのは100年早いわ」 「……」 どんだけ生きればいいわけ、あたし。 「……たぶん、ハル兄に嫌われたんだと思うんだ」 「嫌われた?」 「うん。急に会いに行ったりして、いきなりオネエの誕生会に参加させたりして」 「なにそれ。何だかアタシにも責任あるみたいな言い方じゃない」 「いや、そういうことじゃなくてさ。いや、そうも言えるけどさ」 「……」